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TRIZの40の発明原理を使ってみよう - よみがえれ、犬のマーク! -

 VHSの代名詞であったビクターの株式が、親会社の松下電器産業から外国資本などに売却されようとしています。理由は、業種が成熟産業化して業績低迷から脱出がもはや難しいと判断されたためと思われます。かつての、繊維産業や鉄鋼などの素材産業のような栄枯盛衰のトレンドの一里塚になってしまうのでしょうか。いささか、両社の現場に居合わせ、真実かそれに近いものを診た人間として要点を整理してみました。

 かつて、私も20代から30代にかけ、VHS対ベータの競争の真っ只中でベータ陣営に身をおいていた。その時、どうしてベータが負けたのか真の原因がしばらく分かりませんでした。技術的には優れていたと思っていたベータが、経営者の政治的駆け引きで負けたと思っていました。ところが、ビクターには、ミスターVHS、高野鎮雄というすばらしいリーダーがいたことを後で知り納得し、プロジェクトXで高野鎮雄氏の人柄に触れ、涙したものでした。

 ところで、数年前、これもセレンディピティ(困りに困ってその課題を何とかしようとしているとある日アイデアがヒラヒラと舞い降りてくる現象)なのでしょうか。たまたま偶然に、知人に紹介されてビクターの技術開発のプロセス改革の現状をお伺いし、アドバイスする機会に恵まれました。その時点では、親会社本体のR&D部門よりも、組織のフラット化や技術標準のあり方の変革が進んでいたようです。その時、お礼にいただいた犬の置物は、いまでも我が家の宝物になっております。

 では、何が足りなかったのでしょうか。それは、私がそのときにアドバイスしました新商品コンセプトなどの知恵の部分の変革だと確信できました。VHSの成功体験によるライセンス収入などが、創造性をブロックしていたのだと感じています。マーケティング感覚のある高野鎮雄氏というリーダーモデルが存在し、現場のプロセス変革も意識も高い企業ですので、どこの資本が入ろうが、思考方法の変革を実行に移され、近い日によみがえることを願っています。

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