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TRIZの40の発明原理を使ってみよう
- M&A とモチベーション -
最近、就職活動やキャリア開発に関して、予期せぬ出来事が多発しています。私は、長年、キャリアカウンセラー、キャリアアドバイザーあるいはメンターとして、主に、研究者、技術者および工学部の学生・大学院生の相談にのってきました。先日、ある材料メーカーの研究者から、至急会って相談したいことがあるという電話をもらいました。なにごとが起こったのかと思ったら、M&Aにより、勤務先が競合会社に買収されるとのことでありました。
相談者の了解を得て、相談の概要を記述すると次のようでした。彼の勤務している会社には、10年以上勤めており、自由に研究できる組織風土を気に入っており、M&Aする企業は管理が厳しく、その社風にはなじめないようです。いままで、転職など一度も考えたことがないということでした。会社での実績もある程度あり、ある新規技術の開発プロジェクトリーダーを勤めています。38歳という年齢と妻と子供2人の扶養家族を抱えていることが引っかかっているという。
ところで、相談される側の役割によって若干対応も異なりますが、キャリアカウンセリングの立場としてこのケースに対応する場合、次のような対応が一般的だと考えられます。まず、来談の目的を確認します。その上で、来談者の頭の中を整理していただきます。自分がどうしたいのか(どうなりたいのか)、何ができるのか(強みは何か)、何が課題や障害なのかなどを傾聴します。できるだけ自主的判断を促します。そして、アドバイスを求められれば、カウンセラーの経験などに照らし合わせて、失敗例や成功例などを話して来談者の意思決定の参考にしていただきます。多くの場合、クルンボルツ博士の「Planed Happenstance Theory(計画された偶発理論)」を拠り所としています。つまり、予期せぬ出来事や偶然の出来事が人のキャリアに大きな影響を及ぼすことに着目して、予定外の出来事を否定的に捉えず望ましいものであるとし、予期せぬ出来事をキャリアの》機会と捉えるのです。
ここでは、少し違う視点で対応も可能と思われますので、その考え方を紹介してみます。ここで紹介しています体系的課題解決法TRIZの40の発明原理で考えてみるといろいろな視点で対応策が見つかります。例えば、今回添付事例の「11事前保護原理」をヒントに思考すると、転職する前に、もう少し強みを強化して市場価値を上げておく。「17他次元移行原理または36相変化原理」などをヒントに、買収企業のノウハウも吸収していまおう。「1分割原理」をヒントに、転職を見据えて、やりがいのあることをボランティアや副業として始めてしまう。なお、先に述べた「Planed Happenstance Theory(計画された偶発理論)」は、TRIZの「22災い転じて福となす原理」または「13逆発想原理」に相当します。つまり、キャリアカウンセラーでなくても、TRIZで解決策が多く見つかると思います。
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