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- メンターをどう探すか -
キャリアカウンセラー、キャリアアドバイザーあるいはメンターとして、主に、研究者、技術者および工学部の学生・大学院生の相談にのってきましたことを、前回の記事で述べました。今回は、特に良いメンターとどうめぐり逢うかについてまとめてみました。ちなみに、メンターとは、「仕事、キャリアあるいは人生に対して適切なにアドバイスをしてくれる人」と定義され、語源は、トロイ戦争に出てくる名教師の名前に由来しているらしい。メンターに期待することは、概ね次のようなケースと考えられます。
@今後のキャリアパスの参考にしたい。
A仕事、キャリアあるいは人生で困ったときにアドバイスしてほしい。
B仕事や人生に対するスタンスや考え方のヒントを与えてほしい。
従来のメンターは職場の上司や先輩が一般的でした。最近、成果主義などの人事制度を導入する企業が増えたり、メールへのコミュニケーションの代替化が進み、いい先輩や上司とじっくり話す機会が少なくなってきたようです。その対応として、いくつかの企業では、メンター制度を人事制度に組み入れています。役員自らメンターになったり、選抜された優秀な人材をメンターに指名したりしています。社長にもメンターに近いコーチがついている時代でもあります。ある意味では、企業の求める成果には一歩近づくことができるかもしれませんが、真のメンターになりえているのでしょうか。
ところで、少しでも参考になればと思い、私がめぐり逢ったメンターについて例をあげて何人かを紹介してみます。30数年前、入社した時には、一対一ではありませんが、加工実習では技能エキスパートであったり、設計実習では設計のエキスパートでありました。2年間メンターを付けていただきました。しかし、真のメンターは、企業で指名されたエキスパートの方々だとは思っていませんでした。その責任者である技術部門長を、私自身が勝手にメンターと思い、実習ノートで本音の意見交換をしていただきました。理由は、実習に対して想いが一番強い人だったからです。製品の生産設計時には、設計部門の上司や先輩ではなく、電気関係を専門とする他部門のプロジェクトリーダーをメンターと思い、ディスカッションしていました。理由は、真の目的は何かの意味で、書いた図面の線一本一本の意味を質問していただき、専門外の人から設計を教えていただいたと思っております。マーケティングや人生についてなど、まだまだ、場面場面で多くのメンターがいたわけですが、別の機会に記述したいと思いますが、ここでは割愛します。
では、良いメンターにめぐり合うためにはどうすればよいと思いますか。ジャックウェルチの新刊書の「私ならこうする(日経新聞社)」を読んでいましたら、今回のテーマへのジャックウェルチの回答が、私のメンターそのものであったことです。つまり、「最高のメンターとは、会社が作る制度のようなフォーマルなものではない。社内の人間であろうとなかろうと、同じ仕事についていようがいまいがこだわらなくてよい。喜んで教えてくれる人からあらゆる機会を捉えて学ぶこと、それこそが真のメンターなのだ。」ということに同感しています。なお、私自身が多くの方々からヒントやアドバイスをいただいた感謝の気持ちとして、私も、希望者のみインフォーマルでメンターを引き受けています。
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