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TRIZの40の発明原理を使ってみよう - 越前クラゲは災い転じて福となるか -

 昨今、異常気象の影響で海水温度が上昇して、生態系のバランスが崩れています。それにより、異常現象が次々に起こっているようです。中でも、越前クラゲの大発生は漁業関係者にとって、漁獲高を脅かす大問題のようです。網は壊れる可能性が高く、越前クラゲの処分工数も膨大にならざるを得ないということです。

 そこで、理化学研究所の研究チームは、越前クラゲから人間の若返りの素材である「ムチン」というたんぱく質が抽出できることを発見しました。それが、人間にとって役に立ったり、漁業者の事業転換に貢献したりできれば、すばらしい研究になります。まさに、ここのタイトルの「TRIZの40の発明原理を使ってみよう」のなかの、22番目の原理「災い転じて福となす原理」の発想になります。

 ここで、22災い転じて福となす原理について確認しておきます。要約すれば、予防接種に毒であるワクチンを用いるとか、心臓病の薬としてニトログリセリンを用いるなどのように、毒で毒を制するような考え方になります。例えば、強風地域には風力発電を使ったエネルギーの創出、工場や大規模施設の廃熱を利用して発電するコージェネーション、粘着テープメーカーのテープが所定の粘着強度が出せなかったことを逆に強みとした弱い接着力のポストイット 、油田火災をダイナマイトの爆風を使って消火させる方法など事例がたくさんあります。

 今後は、人類永遠のテーマである科学現象の解明のための基礎研究は例外として、多くの研究・技術者に求められる能力がビジネスマインドであります。この教授は、研究者でありながら、マーケティングセンスと社会貢献マインドの高い人材といえると考えます。多くの研究・技術者が知恵を出し合い、競い合っていければ、環境変化も乗り越えられると思います。

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