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先日、NHKの「ようこそ先輩」という番組かなにかで、「がばい(凄い)ばあちゃん」でベストセラー作家となった漫才師の島田洋七氏が、佐賀の母校の小学校で特別授業の教壇に立っていました。テーマは、おじいちゃん、おばあちゃんのがばいところを探そうというものでした。授業で、島田洋七氏の自宅に小学生を連れて行き、そこで昔ながらの土釜で、廃材の割り箸を使ったご飯炊きを実演させていました。さらに、子供たちの、おじちゃん、おばあちゃんに、がばいところをインタビュうーしてくるものでした。
この中で、がばいところはどういったことかを気づくということが非常にすばらしい教育であると思いました。廃材を有効活用したり、困ったことがあった時どう知恵を働かしてそれを解決したりして生活してきたことを知識ではなく、体験を通じて理解させようというものでした。ものやお金がない時にはどうすればよいかが自然と教育されているのではないでしょうか。これが、感性教育の原点ではないでしょうか。
私も、大学で、マーケティングでお客様の声を聞き、QFDによりそれを技術の言葉に置き換え、応用仕様をTRIZで発想し、それらをデザインし、最後に、CAD図面化して模型を製作するまでのプロジェクト型のものづくり創生講座を担当しております。ここでは、他の大学では教えていないものづくりプロセスと感性を同時に演習してもらっているわけですが、感性については、もっと早い教育が有効であると感じております。
企業のものづくりに携わるエンジニアには、知識やスキルだけではわからない直感や感覚を基準にした判断軸も重要な能力となっています。それは、上述した感性というものではないでしょうか。音楽家でもあった元勤務先の社長が、一時期、小学生時代の成績も参考にしなさいということを言っていました。仕事をする能力として、大学の成績はあてにならないということなのでしょう。塾などの受験マニュアルで醸成された能力ではない、真の地頭力(仕事頭)の基本となる感性を磨くにはどうしたらよいか考え直す時期にきているのではないでしょうか。
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