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最近、ホワイトカラーエグゼンプションと呼ばれる法律が廃案となりました。裁量労働制を認め、サラリーマンの残業を減らして、働きすぎを予防し、少子化対策にもつなげようというものでした。日本では、ホワイトカラーを評価する適切な尺度が存在せず、かえって、人件費の削減やサービス残業の増加を招きかねないとの理由などから、時期早尚として見送られたのだと考えられます。やはり、ライフワークバランスを考える時期に来ているのではないでしょうか。
特に、大手元受企業も、下請け企業も、ソフトウェア開発の現場でサービス残業が日常化しているという現実があるようです。それがインターネットを介して口コミで広まり、システムエンジニアになりたいという学生が激減しているそうです。私たちキャリアカウンセラーのところにも、システムエンジニアからの相談が増加しております。その根本原因は、開発するシステムが複雑化し、開発の全体像を適切に見積もることができず、トラブルが発生すると、対策が後手に回るのだろうと思います。そのしわ寄せとして、担当者のサービス残業につながっているのでしょうか。
ライフワークバランスとは、労働時間や家事、育児時間を減らすことだけを意味しているのではなく、「職場や家庭で何かを犠牲にすることなく楽しく暮らす」という考え方です。言い換えると、幸せな人生を送るために、自分の価値観に合う働き方、仕事と生活の調和を考えようということです。日経新聞のアンケート調査によれば、働きやすさとはどういうことかというと、
・有給休暇の取りやすさ
・勤務時間の自由度
・勤務地の選択制
・職種の選択制
・子供の急病時における看護休暇
などが上位に入っているそうです。
現実問題として、過労死や過労自殺する事実が多く、自殺者を合計すると交通事故の死亡者よりも多いのです。この人数では、まだみなさんは実感がないかもしれません。実際には、システムエンジニアの10人に1人ぐらいの割合で「うつ」になってしまった人がいるのです。この辺で、企業も個人もライフワークバランスについて真剣に施策を考える時期にきていると思います。これではグローバル競争に勝てないといわれる企業の幹部もおられると思います。企業競争は、人の健康を害したり、命を犠牲にしてはいけないということを最優先すべきだと思います。その対策としては、やはり、一番状況を理解している職場の同僚、家族が、健康をチェックし合い、場合によっては、内部告発もしなければ変革できないのではと考えます。
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