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今、掃除機開発競争が熱い

 白物家電と呼ばれる掃除機、洗濯機、冷蔵庫などは、成熟商品とされ、最近ではコスト競争にさらされてきました。ところが、数年前、突然、ダイソンという海外メーカーがサイクロン式の微粒子を吸引して空気をきれいにしてシックハウス症候群に対応した掃除機を開発しました。いままで、電気掃除機の主要機能であった「吸込力」や「軽量化」と違う土俵で勝負をしてきたわけです。しかも、価格は、従来機種の3〜4倍と高額商品となっていました。

 その後、潜在ニーズの明確化に成功したのが三洋電機の電気掃除機でした。マーケティング・リサーチを実施して、電気掃除機の開発担当者は下位の要望に着目しました。健康に暮したいという「生活ニーズ」である「清潔な排気」の潜在ニーズは、他社と競合せず価格競争に巻き込まれないコンセプトでした。この結果から、排気の出ない電気掃除機を実現させるためにアイデアを創出したわけです。その結果、排気を循環させてその課題をブレークスルーしてしまったのです。

 成熟商品は、血で血を争うレッドオーシャン戦略商品の代名詞みたいな存在です。掃除機の機能で言えば、「吸込力」や「軽量化」と違う土俵で勝負できる、いわゆるブルーオーシャ。ン戦略が望まれていたわけです。そこに、新たに、三菱電機の電気掃除機「クルネリ」も家具などに引っ掛かりにくくできないかという潜在ニーズを的確にとらえた商品を出してきたり、東芝は、ダイソンのコンセプトをベースに自動クリーニング機能付きの掃除機を考えました。今年になっても、松下電器は、紙パック式の「吸込力」維持して、イオンで埃をキャッチしてしまおうと考えたり、三洋電気は、サイクロン式で空気清浄機としても使える掃除機を開発しています。

  最終的には、ニーズとシーズのマッチングが重要となります。いくら「プラズマディスプレイを提供したい」と企業が考えても、お客様が「液晶が欲しい」と思っては期待に応えることはできません。結果として、いかに優れた技術であっても、企業のシーズだけでは売れないことになります。いかにブレークスルーするかが試されます。その上で、商品コンセプト創出の”ものさし”として「客様が感動する商品創りができているか」を意識した商品が勝ち残っていくのではないでしょうか。

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