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ベルヌーイの定理

1 解説
 粘性の作用がなく、摩擦がないと仮定すると次式が成り立つ。これをベルヌーイの定理という。
   p/γ+v2/2g+Z=一定
ただし、p:流線上の1点の圧力、v:流速、Z:1基準面からの高さ、γ:単位体積重量とする。p/γは圧力水頭、v2/2gは速度水頭、Zは位置水頭と呼ばれる。なお、ベルヌーイの式はエネルギー保存則を示している。
 ベルヌーイの定理は、飛行機の飛ぶ原理、野球のボールやサッカーボールの曲がる原理となっている。サッカーボールで説明すれば、回転するボールの左右で、空気の流れの速さが異なり、横方向の力を生むからである。ボールが回転して飛ぶと、ボールの左右で空気の流れの速さが違ってくる。この流速の差は、圧力の差 を生み出し、その圧力差によって横方向にボールが 曲がる。この回転によって圧力差が生まれることをマグナス効果と呼び、その力をマグナス力ともいう。 野球のボールで説明すれば、常のストレートボールの回転は進行方向に上向き回転する。つまり 流れる気体はボールの上の方が速度が速い。圧力が低くなり、ストレートが伸びるわけである。伸びるストレートを放りたい場合、風がない状況では、ボールの回転をあげるか、球の速度を上げることがカギとなる。

2 所見
 特になし