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ダイナミックダンパ

1 解説
 ダンパには、流体摩擦、機械的摩擦などを利用するが、質量とばねによる新たな振動系を採用するようになった。建築物の最上階に錘をを取り付け、地盤の横ぶれに対して、錘の慣性力を建物上部の振れを押し戻す方向に作用させ、錘の固有振動数が加振力の振動数と同一にすれば、建物本体の振動は理論上0になる。振動系を付加して、主振動系の振動を抑えるものをダイナミックダンパ(動的吸収器)という。
 別の定義では、付加した補助質量と、ばねによる特定周波数共振を利用して、過大振動を吸収または制御する制振装置である。ダイナミックダンパーは慣用語で、正式には英語と同義の動的吸振器で、板ばね懸架装置やパワープラントのマウンティングなどに用いられる。当初のAT車には、車体のこもり音を低減するためにダイナミックダンパーを付加したものがあった。振動源、伝達系の特定周波数に合わせて調整したダイナミックダンパーの付加により大きな制振効果を得る。減衰要素を備えたパッシブ型、減哀をもたない非減衰型、ばねや減衰の特性値が可変のセミアクティブ型、アクチュエーターと制御系で構成するアクティブ型がある。流体の補助質量、ばね系としては、へルムホルツ共鳴器を用いる。

2 所見
 特になし