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第2回TRIZシンポジウム(8/31〜9/2@パナヒルズ大阪)webリポート

 本年度の第2回TRIZシンポジウムは、8/31〜9/2にパナヒルズ大阪にて盛大に開催された。参加者は、企業、大学、コンサルタント、個人の立場で、計157名となっていた。これは、米国のTRIZCON、ヨーロッパのETORIAをしのぐ規模となってる。米国、英国、ドイツ、ロシア、インド、中国、韓国など海外からも20数名が参加された。(左の写真が発表風景)
 プログラムの中身とそのポイントは次のようであった。招待講演として、USITについて創始者のSickafus博士から、ブレークスルー思考について創始者の日比野教授から、企業の技術革新を推進する戦略と実践の面から Linde教授とPCCの山口氏から、TRIZの解説として産能大の澤口教授から講演があった。中でも、インパクトの高かったことは次のようであった。日比野教授は、「機能」を目的に置き換えて「目的展開」を行うことで、革新的アイデアが出やすいこと。PCCの山口氏は、日本経営品質章のフレームワークの観点から、経営も全て、QFD、TRIZ、タグチメソッドに要約できると断言された。


 公募の一般発表テーマは、昨年の16件から29件(海外からの発表7件を含む)と大幅に増加していた。その中に、12件のポスターセッションがあり、熱い議論が展開されていた。(左図が、ポスターセッション風景)
 一般発表の中でも特に中小企業への導入事例が印象に残る。株式会社タカノの横内社長から「溶接レス・パイプ構造体を実現するジョイント構造 」と題して、オリジナル商品開発を実現した話であった。長野工専の教授やコンサルタント会社の協力を得ながら実現したとの内容であった。

 また、シンポジウムでは、レセプションや交流会などのプログラムもあり、夜遅くまで意見交換がされていた。 

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