TRIZ公式サイトぷろえんじにあ

第7回TRIZシンポジウムwebリポート(東芝研修センター@新横浜)webリポート

 2011年度の第7回TRIZシンポジウムは、9/8〜9/10に新横浜の東芝研修センターにて開催されました。TRIZ協会によると、参加者は、企業、大学、コンサルタント、個人の立場で、約118名でした。その中には、韓国など海外5ヶ国からの11名が含まれています。東日本大震災の影響で、海外からの参加者が激減してしまったようです。なぜなら、日本の参加者は、約107名で、微減でした。約80%ががリピート参加者のようです。

 プログラム中の講演は次のようです。招待講演として2件ありました。1つ目は、米国のDr.Simonから「主要価値パラメータ:ビジネスの挑戦を技術課題に結びつける」でした。2つ目は、等価変換創造学会の鈴木俊介氏から「等価変換理論:その思考プロセスと適用」でした。今回は、チュートリヤルとして、TRIZソフトメーカー各社からのセミナーとロングランのDr.Simonのアドバンストセミナーが開催されました。


 基調講演を含む総発表件数は、最終的に40件(ポスター、海外からの発表9件を含む)でした。発表内容は、ハードウェアへの適用事例だけでなく、ソフトウェア、ビジネスなどに対する研究等多岐にわたっています。今回、企業の活動事例は、日立グループとオリンパス株式会社の2社から、興味深い内容が発表されました。特筆すべき点は、次の2つである。1つ目は、日立グループとして、年平均500件を8年間継続適用できていたということ。2つ目は、早稲田大学からの発表で、「アイデア発想法としての矛盾マトリクス表の有効性の検証」でした。主な結論は、2つ。ブレーンストーミング法と比較して、矛盾マトリクス表の有意差が認められないこと。アイデアの質に影響を及ぼすのは、利用する人の能力であること。

 また、シンポジウムでは、例年通り、交流会、多くのグループ討議などのプログラムもあり、徹底的な意見交換できる場も提供されていました。