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目指せ、仕事のプロフェッショナル!

 前回は、エンジニアの基本の基本について述べました。今回は、エンジニアのあるべき姿について簡潔にまとめてみた。

1. 仕事のプロフェッショナルとは

 “プロフェッショナル・エンジニア”といったとき,財団法人日本技術士会(以下「日本技術士会」)の会員ならばすぐその姿をイメージできるだろう。これは,技術士法で「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行う者」と国が定めているからである。

 人材コンサルタントのあいだでは、プロフェッショナル型人材のことを次のように考えている。「専門業務」は個人に帰属する専門性の発揮により短期間に企業に貢献するタイプの仕事であるため,プロ契約型人材として位置づけ、外部調達すべきとしている。高等の専門的応用能力を備えた人ならば技術者だけでなく経理、人事、営業担当者などのスペシャリストやビジネスマンも広い意味に解釈すれば「プロフェッショナル」といえるかもしれない。もはや、社員であろうと契約社員であろうと区別はなくなっていると思う。

 ところで、昨年NHKの番組「プロフェッショナル」で放映された何人かの仕事のプロフェッショナルの事例は、共感を与えてくれた。その中での共通点は、その人の想いを実現させるために、とことんこだわりを持って妥協しない強さだと思った。一つだけ鮮烈な印象に残ったメッセージはこれである。「直感とは、経験、価値観、予測などの総合力である。」

 著者は、技術者に範囲を絞った場合、プロフェッショナルについての定義を次のように考えている。「ものごとをシステム的に考え、絶えず創造的提案を行い、経済的評価のできる技術者を、”プロフェショナル”と呼ぶ。」 具体的には、”システム思考”、”創造性開発手法”、”経済性工学”のプロフェッショナルの3種の神器を身につけ実践で活用しながらレベルアップを図ろう。

2. プロフェッショナルの条件

 プロフェッショナルの条件もいろいろあげられると思いますが、上で述べた趣旨と本人の想いが重要であると考えて、次の条件に絞り込んでみた。つまり、”何のため”と”本人の体験”が非常に重要であることがわかると思う。

 @社会のためになることをやっているか?
 A高い目標に向かって、努力しているか?
 B全体最適(体系的に)にものごとを捉えているか?
 C逆境を経験しているか?