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RAD

1 解説
 スパイラルモデルを前提にしたアプリケーション・ソフトウェアの開発スタイルである。従来の開発スタイルとは全く逆の発想で開発を進める。アプリケーションをいくつかのモジュールに分け、そのモジュール開発工程の全てを一つのチームに割り当てる。工程のインターフェイスで発生する引継ぎ作業や大量のドキュメント作成の手間を省くことで、高速なアプリケーション開発を実現する。
 RADによる開発では一般に、スパイラルアプローチと呼ぶ方法を採用する。まず、プロトタイプと呼ばれる、大まかではあるものの実際に稼働するプログラムを作成する。それをエンドユーザーに見せて仕様を確認しながら、設計・開発・テストというサイクルを繰り返して完成品に近づけていく。無制限に設計・開発・テストのサイクルを繰り返さないように、タイムボックスと呼ぶ一定の開発期間をあらかじめ設定しておく。一定の期間が来たら、次の工程に強制的に移る。プロトタイプを作成する際には、ユーザーの要求を迅速にシステムに反映させるため、CASEツールやビジュアルプログラミング言語を用いる。以前は、コンパイル型言語はRADに向かないと言われていたが、現在はそのようなことはない。RADのスパイラルアプローチに対し、工程をいくつかの段階に分け、前の段階を完了してから次の段階に進む開発手法をウォータフォールモデルと呼ぶ。

2 所見
 特になし