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パケット通信

1 解説
 コンピュータ通信において、データを小さなまとまりに分割して、1つ1つ送受信する通信方式である。分割されたデータはパケットと呼ばれ、データの他に送信先のアドレスや自分がデータ全体のどの部分なのかを示す位置情報、誤り訂正符号などの制御情報が付加されている。パケット通信を使うと、ある2地点間の通信に途中の回線が占有されることがなくなり、通信回線を効率よく利用できる。
 パケット通信を使うと、ある2地点間の通信に途中の回線が占有されることがなくなり、通信回線を効率良く利用することができる。また、柔軟に経路選択が行えるため、一部に障害が出ても他の回線で代替できるという利点もある。一定の範囲でパケット当たりのデータ量が変化する可変長パケットが主流だが、ATMは53バイトの固定長パケット(「セル」と呼ばれる)で通信を行う。パケット通信はアメリカ国防省の研究プロジェクトであるARPAnetで採用されたのが最初で、ARPAnetから誕生したインターネットもパケット通信網である。
 パケット通信のメリット
@複数端末で伝送路や交換設備の共有が可能で、その利用効率が良い。
Aデータが一度蓄積され、異なる速度の端末装置同士の通信が容易である。
B伝送路や交換設備を複数繋ぐと、通信途中での動的な経路選択が容易で、障害に強い。
Cデータを一度蓄積し、誤り検出した場合に再送信を求めることが可能なため、データ誤りの無い通信を提供できる。

 デメリット
@パケット通信を行っているので、RAS (Remote Access Service) 等で直接データ通信できないという問題がある。
A64kPIAFS 通信などでは、その通信方式に対応したターミナルアダプタ (TA) を配置することで直接にデータ通信が可能であったが、パケット通信では、パケットの組み立て分解を行うサーバを介する必要がある。このため、通常はISP経由での接続を行うことが多い。
B実効通信速度の保障を行いにくい。
C輻輳などにより、伝送遅延時間が変動する。

2 所見
 特になし