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暗号化方式

1 解説
 暗号化方式とは、情報を秘密の方法でしか元に戻せないようにして、一見しただけでは意味がわからないほどに切り刻む方法である。元の形のメッセージを平文と呼び、切り刻まれた情報を暗号文という。平文から暗号を得る方法を暗号化と呼び、その反対が復号化である。
 暗号化方式には共通鍵暗号と公開鍵暗号の2つがある。共通鍵暗号では、暗号化と復号に同じ鍵を使用する。共通鍵暗号で使用するアルゴリズムには、RC4、DES、3DES、AESなどがある。現在、主流な暗号化方式はAESである。AESは、無線LANのWPA2でも採用されている暗号化方式である。共通鍵暗号では通信接続先ごとに共通鍵を生成する必要があり、また、鍵交換を盗聴されないよう安全に行う必要がある。
 もう1つの公開鍵暗号では、暗号化と復号に別の鍵を使用する。暗号化に使用する鍵は公開鍵と言い、復号に使用する鍵は秘密鍵と言う。公開鍵暗号では、受信者側にて公開鍵と秘密鍵を生成する。そして、公開鍵だけを送信側の暗号鍵として公開して、その公開鍵で暗号化されたデータを秘密鍵を使用して復号する。この秘密鍵は誰にも公開していない。当然、公開鍵を第三者が手に入れて、暗号データを入手しても復号することはできない。なぜなら、この非公開の秘密鍵でしか復号することができないからである。なお、公開鍵暗号で使用するアルゴリズムにはRSAとElGamalがある。

2 所見
 特になし