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音声・画像情報圧縮技術

1 解説
 情報圧縮の原理は、その情報が持っている冗長度を効率よく削減することである。人間の視覚や聴覚の錯覚という性質なども利用して圧縮効率を上げる。特に、画像や音声など時間的に変化する信号は、いろいろな周波数の波の集合で表現でき、奇数次の高調波成分に分解できる。この高調波の内、高次の周波数成分を取り除くことで情報圧縮を行う。
 圧縮は、データ転送におけるトラフィックやデータ蓄積に必要な記憶容量の削減といった面で有効である。しかし圧縮されたデータは、利用する前に伸長(解凍)するという追加の処理を必要とする。つまりデータ圧縮は、空間計算量を時間計算量に変換することに他ならない。例えば、映像の圧縮においては、それをスムースに再生するために高速に伸長(解凍)する高価なハードウェアが必要となる。圧縮しなければ、大容量の記憶装置を必要とする。データ圧縮方式の設計には様々な要因のトレードオフがからんでおり、圧縮率をどうするか、(非可逆圧縮の場合)歪みをどの程度許容するか、データの圧縮伸長に必要とされる計算リソースの量などを考慮する。

2 所見
 特になし