TRIZ公式サイトぷろえんじにあ

TRIZ・ITソフトウェアキーワードリスト TOP

待ち行列モデル

1 解説
 待ち行列モデルを3つの特性で示すと、客の到着過程、サービス機構およびサービス規律である。客の到着過程には、到着間隔分布、同時到着客数、単位時間内の到着分布などがある。サービス機構には、窓口の数、サービス時間分布がある。サービス規律には、到着客の並び方、待ち方法、サービスの順序がある。
 待ち行列モデルは、あるサービスステーションに客(customer)が到着し、そこである種のサービス (service) をうけ、系外に立ち去るというサービスシステム (servicing system) のモデルである。サービスステーションは、通常、サービスが行われる窓口 (channel) と到着した客がサービスを受けるために待つ待ち行列 (queue) とから成る。この待ち行列がバッファ (buffer) の役割を果たす待つことのできる客の数に制限がある場合、待合室という概念を導入することもある。このとき待合室の容量が、待つことのできる客の数の上限となる。客、窓口、待合室などは、モデルによってさまざまなものに対応する。ある種の生産システムでは、客は製品や部品であり、窓口は加工機、検査機、組立台など、そして、待合室は仮置き台などである。コンピュータの性能評価では、客はジョブであり、窓口は CPU や DISK,待合室は各所のメモリである。また、情報通信ネットワークの性能評価では、セルやパケットといった情報の塊が客であり、各種のスイッチ類やチャネルが窓口、バッファメモリが待合室として扱われる。

2 所見
 特になし