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バイオメトリクス

1 解説
 個人認証には、IDカードなどの持ち物による方式、IDやパスワードのように個人の記憶による方式などがあるが、いずれも盗用などにより、不正使用可能である。これに対して、指紋、声紋、網膜なや筆跡などを認証手段とする方式が、バイオメトリックスである。当人以外には使用できないメリットもあるが、怪我や病気で認証ができなくなるデメリットもある。
 バイオメトリクス技術が急速に発展した主な理由として次の2点が挙げられる。
@情報処理能力の飛躍的向上
 コンピュータを中心とした情報処理能力の飛躍的向上がバイオメトリクス技術発展の基盤となった。ほとんどのバイオメトリクス技術は、生体自体や行動から発生するアナログデータを基に、認証のためのデータを収集し比較・照合する。例えば、セキュアジェネレーションの指紋認証ユニットを例に取ると、指紋読み取り装置で取得された120Kbytesのイメージデータから、約400bytesの特徴点データを抽出する。これには膨大な量の情報処理が必要となるため、現実的な時間内で行うにはコンピュータ技術の発展が必須であった。
A読み取る要素技術の発展
 バイオメトリクス情報を読み取る技術の発展もまた大きく貢献している。同じく指紋認証を例に取ると、読み取り装置には主に光学方式*1と静電容量方式(半導体方式)*2の2つがあるが、イメージ読み取り部のセンサーや半導体チップ自体の微小化・高性能化が認証精度の飛躍的な向上につながっている。

2 所見
 特になし