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ノイマン型コンピュータ

1 解説
 現在では当然のことであるが、プログラムを内部メモリーに入れて、実行する方式をいう。プログラムとデータも同一メモリーに存在する。コンピュータの初期は、パンチカードや紙テープで指令を実行しているためこのような言葉が存在する。
 ノイマンは自身もノイマン型コンピュータ「EDVAC」の開発に関わっていたが、チーム内のいざこざが原因で開発が遅れ、世界初のノイマン型コンピュータの座は、イギリスのケンブリッジ大学でモーリス・ウィルクス(Maulice Wilkes)らが開発した「EDSAC」に奪われてしまった。実は、ノイマンはEDVAC開発計画には途中から参加しており、プログラム内蔵方式という基本設計はプロジェクト当初から関わっていたジョン・エッカート(John Presper Eckert)とジョン・モークリー(John William Mauchly)によって考案されたと言われている。EDVACは軍が資金援助しており、軍事機密として開発されていたため、2人をはじめとする開発メンバーは特許や論文を通じて詳細を発表することはなかった。ところが、ノイマンはメンバーに相談もなくEDVACの論理的側面をまとめた論文を自身の名前で発表してしまったため、世間的にはこの方式はノイマンの着想によると認識されるようになった。開発チームの内紛はこの事件が原因といわれている。このため、ノイマンはノイマン型コンピュータを思いついたわけではなく、開発者の着想をまとめて数学的な裏付けを与えただけと言われている。

2 所見
 特になし