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CAD/CAM

1 解説
 CAD/CAMシステムは、製品の設計・ 製図を行うCAD と加工・ 製造データを中心に、工程設計から組立・ 検査にいたる制御データまで扱うCAM を統合したシステムである。
 CADは、表示している図形を縮小、拡大、回転、断面図などを求めることができる。また、ソリッドモデルで表示し、それを動かして干渉をチェックできるのも特徴である。
 CAMは、生産活動そのものと、それを支援する生産技術活動を含んでいる。生産活動とは、加工、組立、検査、搬送、自動倉庫などであり、生産技術活動とは、工程設計、スケジューリング、制御データの作成、治工具の設計などである。
 最近の技術動向としては、組立性評価を自動的に行うCADや公差設計のできる機械系CADも出現している。

2 所見
 いままでのCAD / CAM は、設計者が決めた部品形状を正確に表現していたものが多かった。今後の動向は、部品形状を決める思考過程を支援する機能に比重が移ると予測する。そのことにより、設計者はアイデア出しに専念でき、本来の設計効率化に寄与するようになる。
 また、今後は、FMS化のために、ロボット、自動検査、自動搬送、工程設計、スケジューリング、自動診断などを考慮しながらカスタマイズさせていくことが重要である。