TRIZ公式サイトぷろえんじにあ

TRIZ&MOT学習のための技術・経営キーワードリスト TOP

コンカレントエンジニアリング

1 解説
 コンカレントエンジニアリングとは、コンピュータ支援技術( CAD、CAE 等) を用いて、開発から生産までの仕事を並列的に処理し、製品開発生産リードタイムを短縮したり、品質向上、コストダウン等をはかる考え方である。
実際には、関係する部門から人を集めて開発チームを構成する。仕事の進展に合わせチームリーダーや仕事の場所、やり方を変えていく。ボトルネックとなる所を迅速に検出し、チーム内で全ての決断を下してボトルネックを解消していく。必要に応じて、設計技術者や生産技術者が相手の部署に駐在して不足な情報を補い、仕事を加速する。
コンカレントエンジニアリングの考え方は、半導体の開発生産に多く適用されている。

2 所見
 CAD、CAM、CAE、CAT 等コンピュータ支援技術の進展により、特に、ASIC (Application Specific IC)の世界では、一部で開発段階で生産シュミレーション が可能となり、生産情報が設計情報として取り込まれるようになってきている。これにより、製品開発生産リードタイムが飛躍的に短縮されている。コンカレントエンジニアリングは、良質なデータベースの蓄積が成功のポイントである。