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カラーコンディショニング

1 解説
 カラーコンディショニングとは、色彩調節とも言い、人間工学に基ずいた色彩、つまり、色の見分けやすさ、眼の疲労、生理的・心理的効果などを考慮した色を、オフィスや工場の壁や機械、テーブル、椅子などに施すことによって、作業者の労働衛生を支援する手法である。
 具体的には、天井は反射率80%以上、床は反射率30%以上の明るい色とし、付帯設備の色は、可読性や安全性を考慮する。現在の建築物は、カラーコンディショニングを実施しない方がまれである。最近では、インテリジェントビルのような高度の快適性を追求する動きも活発化し、かつての色の機能主義的使用を目的とするのとは異なった、新たなカラーコンディショニング理論の必要性も高まっている。

2 所見
 従来の工場は、うす暗く、機械も金属的な機械というイメージであった。これを照明的な明るさだけでなく、色彩的な明るさを取り入れ、より人間らしく働くことは、非常に重要である。3K の回避、高齢化社会の到来、人材の確保の多くの面から、積極的にカラーコンディショニングを導入していく必要がある。