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FMS

1 解説
 FMSとは、Flexible Manufacturing System の略で、合理化された汎用性または多様性のある加工(組立) システムで、すくなくとも次の機能もっていることと定義できる。
@ 中核部分は自動化された加工(組立) システム
A 加工(組立) システムと有機的に結合した自動搬送システム
B 自動加工(組立) システムと自動搬送システムを統合するコンピュータシステム
 具体例では、ATC(自動工具交換装置)、APC(自動パレット交換装置)等を備えたNC 工作機械を中心とした複数のFMC(フレキシブル加工セル)を経路変更可能な自動搬送台車とコンピュータシステムを組合せたものが一般的である。その工作機械は、マシニングセンタが主である。FMSの大きな特徴は、多品種中少量生産に適している点である。

2 所見
 FMSの背景は、消費者ニーズの多様化、個性化等から製品ライフサイクルの短縮化、小ロット化、多品種中少量生産への流れである。今後も労働力不足により、より強いニーズとなると考える。 FMSを導入する前に、設計、作業の標準化を実施し、より高効率なFMSとすることが重要である。将来においては、FMSシステムの高機能化、高信頼性化を図り、労働力コストに影響されず導入できるシステムにする必要がある。