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TPM

1 解説
 TPM の定義は『経営トップから現場作業者まで全社が一体となって、生産設備の故障ゼロ、保守不要を目指す運動』となっている。TQC が、トップ・ 中堅社員の意識改革や作業標準の推進など、主にソフト面に力を注ぐのに対し、TPM は『設備に強い人づくり』のフレーズに示されるように、ハード面も重視した活動となっている。TPM を導入する企業が、TPM に期待すべきものは次の3点に要約できる。
@ 体質改善
A 設備の効率化
B 人材育成
 また、TPM では、設備の効率化の阻害要因として、故障ロス、段取り調整ロス、チョコ停・ 空転ロス、速度ロス、不良・ 手直しロス、立ち上がりロスを6 大ロスと呼ぶ。
 例えば、ある物流会社は、TPMを「極限の姿」として捉えて次のように目標設定している。 @ 運ばない A 移し変えない B 詰め替えない C 最短・最速(リードタイム) D 楽々次へ

2 所見
 従来は、TPM 実施企業のほとんどが設備ユーザー企業であった。最近は設備メーカーでも実施している。さらに、管理間接部門や営業部門にも広がりつつある。企業のリストラクチャリング、労働時間短縮等の環境変化への対応策としてもTPMは非常に有効な効率化手段となる。