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リエンジニアリング

1 解説
 リエンジニアリングとは、ビジネス ・ プロセス ・ リエンジニアリング(BPR) の略で、業務革新とも呼ばれる。意味は、経営の今日的な最重要課題である原価削減、品質 ・ サービスの向上、スピードアップなどを最新の情報技術を活用して劇的に達成するために、業務を根本的に再考し徹底的に再設計して革新することである。
 具体的には、設計作業を自動化して納期を短縮したり、購買部門の買掛金支払業務を、通常の注文、納品、請求伝票による処理から、ペーパーレスのコンピューター処理に改め大幅な効率化を達成すること等である。リエンジニアリングの成功の鍵は、トップのリーダーシップが非常に重要である。

2 所見
 リエンジニアリングの成功例として、自動車に使う機械部品の例がある。自動車メーカーから引き合いを受けた営業担当者は、いままで、提示された仕様情報を、まず設計部に送り、そこで構造計算、図面作成、原価計算に2週間、社内稟議に2週間を要していた。仕様や価格の折り合いをつけるために、2、2度提案を繰り返すうちに3ケ月がたち、製造して納品するまで6ケ月にもなっていた。
 それに対して、設計作業を自動化し、過去の設計データをデータベース化したところ、見積り作業が数分、設計から出荷までのリードタイムが数日となった。今後、リエンジニアリングの採用は、各業界に普及し一般化すると考える。