TRIZ公式サイトぷろえんじにあ

TRIZ&MOT学習のための技術・経営キーワードリスト TOP

クリープフィード研削

1 解説
 クリープフィード研削の定義は、高能率研削の一種で、深切り込み、低送りということで、通常のレシプロ研削の切り込み数μm〜数十μm、送り数m/min〜数十m/minに対して、通常切り込み0.1〜30mm、送り0.01〜1 m/minなどと言われている。
 クリープフィード研削の用途は、クランクシャフト等の自動車用部品、熱処理した高速度鋼の単純平面研削、ドリル、エンドミルのねじれ溝研削、ブローチの刃溝研削等幅広い範囲であり、用いる研削盤は、CNC 研削盤が主で、砥石はCBN 砥石となっている。
 最近は、製品精度の安定化を狙って、1 台のNC研削盤による全加工、いわゆるワンチャック全加工の方式に変わってきている。

2 所見
 クリープフィード研削の現状は、CBN 砥石と高剛性CNC 研削盤の普及により、より一層使用がひろがりつつある。さらに飛躍的な高能率研削法として、HEDG ( High Efficiency Deep Grinding) が注目に値する。HEDGは、砥石周速を2〜3倍(300m/s位まで) 、同時に送りを10倍以上まで高め、削除量を100倍以上とすることができる。量産効果の非常に大きい研削法が、今後の主流となってくる。