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光学的精密加工の種類と特徴

1 解説
 光学的精密加工には、レーザーによる加工、溶接および半導体等に用いられる露光がある。その各々の特徴を以下に述べる。
(1) レーザー加工
@ 非接触加工のため、切屑や騒音がない。
A 電子ビーム加工が真空中で行うのに対し、レーザー加工は空気中で加工可能である。集光や位置制 御も容易である。
B 金属、セラミックス、木材、プラスチックスなど、あらゆる材料を加工可能である。
(2) レーザー溶接
@ レーザービームは高エネルギー密度であるため、材料に与える影響は小さい。
A セラミックスのような非金属にも、条件を選べば溶接可能である。
(3) 露光
@ フォトレジストとエッチング、ステッパーを組合せて、ウェハ上に、超精密な加工が可能である。
A 紫外光を用いた化学的処理加工である。

2 所見
 レーザー加工は、CO2 レーザーからYAGレーザー、そして半導体レーザーまたはエキシマレーザーまで利用できるようになり、用途に応じて品質、コストの最適なものを選択すればよい。その場合の留意点は安全性の確保であり、今後の課題は、装置の小型化である。