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マシニングセンター

1 解説
 マシニングセンターは、フライスの切削加工機能と工具の自動交換機能と加工物を加工位置に割り出す機能を持った自動機械である。工具の自動交換を行う装置は、ATC とよばれ、工具マガジンの中に数十〜数百本の工具を収納しておいて、その中から必要な工具を取り出し、主軸にセットする。それぞれの工具または工具ホルダーには固有の認識番号がつけられている。マシニングセンターが対象とする加工作業は、穴あけ、中ぐり、フライス、旋削などである。また、マシニングセンターの形式は、横型と立型があり、制御方式は、3軸から5軸制御のものがある。

2 所見
 オートメーション化された、工場のような大量生産はできないが、小回りは効く。工夫次第でそれなりの量産も可能と考えられる。中品種中量生産〜多品種少量生産に向いた機械と言える。また、高い技術が無くても品質の高い加工が可能となっている。
 一つの部品に対する一連の加工サイクルの全所要時間と、実際に切削している時間の比は、マシニングセンターでは50から70%といわれている。手動式と比べると非常に生産性が高い。生産方式からみると、マシニングセンターは多品種中少量生産で、個別生産に適しているが、大量生産では、トランスファーマシンのような専用機が有利である。最近の多品種中少量生産が主流の状況では、マシニングセンターをさらに高効率化、高度化させる必要がある。