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プラズマ溶射

1 解説
 プラズマ溶射とは、陰極と陽極ノズルの間に発生させた直流アークで作動ガス(アルゴン、窒素、水素、ヘリウムの単体または混合ガス)を超高温に熱し、プラズマジェットとしてノズルから噴出させ、この中へ溶射材料の粉末を送り込み、加熱、加速して素材表面に吹きつけて皮膜とするものである。
プラズマ溶射の長所は、
@ セラミックスなどの高融点材料から各種金属、合 金あるいはプラスチックスまで簡単に溶射可能。
A 皮膜の素材への密着性が良好で高密度である。
B 不活性あるいは減圧雰囲気での溶射が行えて、皮膜の性質を改善できる。
等があげられ、短所は次のようである。
@ 作業中に騒音と強い光を発する。
A 設備費およびランニングコストが高い。
その目的、用途としては、耐摩耗用、熱遮へい用、耐食性用、電子機器用、原子力用などである。

2 所見
 表面皮膜法には、プラズマ溶射以外にもガス溶射、真空蒸着、イオンプレーティング、スパッタ蒸着などのPVD (物理的蒸着)、CVD (化学的蒸着) などがある。どの方法にも一長一短がある。用途に応じて、品質およびコストパフォーマンスを考慮して選定する必要がある。