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太陽電池

1 解説
 太陽電池の発電原理は、半導体に光が入射した時に起こる光電効果を利用したものである。半導体に適当なエネルギーをもった光が入射すると、光と半導体を構成する電子の相互作用が起こり、電子と正孔が発生する。pn接合があると、電子はn 型半導体に、正孔はp 型半導体に移動し、電流が流れ電力が取り出せる。
 太陽電池は、他の方式と比べて、次の特徴がある。
@ 光ー電気直接変換のため、クリーンである。
A 可動部分や高温高圧部分がなく保守が容易である。
B 太陽エネルギーは半永久である。
C 気象条件に左右される。
D 現状では、コストが高い。
E 単位面積当たりのエネルギー密度が小さい。

2 所見
 発電方式には、火力、原子力、水力とあるが、地球環境保護、省エネルギー、安全性の観点から、太陽光発電、太陽電池は、非常に有効である。将来、使用電力の1/3 を太陽光発電で賄うことも現実的となってきた。なぜなら、シリコン太陽電池でエネルギー変換効率21%レベルとなってきたり、低コスト化のために、アモルファスシリコンや多結晶シリコン太陽電池の開発も進展してきている。公的施設等から積極的導入をはかり、量産効果によるコストダウン等をはかりながら、普及をはかる必要がある。