TRIZ公式サイトぷろえんじにあ

TRIZ&MOT学習のための技術・経営キーワードリスト TOP

電気マイクロメーター

1 解説
 電気マイクロメーターとは、測定子の直線変位を電気的に変換し、指示計の指示で変位量を測定する比較測定器である。
 電気マイクロメーターの特徴は、次の通りである。
@倍率が高い。
A小型で、現場で使え、遠隔指示ができる。
B高性能で安定性に優れ、操作が簡単。
C2 個の検出器で測定値の和、差、平均などが容易に出せる。
D2 個の検出器で測定値の和、差、平均などが容易に出せる。
 電気マイクロメータの測定原理として、差動トランスを使用した測定が多く使われている。差動トランスは、3つのコイルと可動鉄心で構成されている。1次コイルを交流で励磁すると被測定物体に連動して動く可動鉄心により2次コイルに誘起電圧が発生する。これを差動結合し、電圧差として取り出し、変位出力としている。可動鉄心が左右対称の位置すなわち中央に位置している時は、左右に誘起される交流電圧は等しくなり、電圧差が0となり出力は0となる。可動鉄心の位置が中央からずれると、左右コイルの誘起電圧に差が生じ、その差に比例した交流電圧が現れてくる。この交流電圧を1次コイルに流した交流電圧と比較すると、可動鉄心が右にある場合と左にある場合とでは波形(位相)が逆になる。この現象を利用して可動鉄心の左右の変位の大きさを正負の直流電圧の大きさに変換し、可動鉄心の変位を測定する。

2 所見
 特になし。