TRIZ公式サイトぷろえんじにあ

TRIZ&MOT学習のための技術・経営キーワードリスト TOP

加工誤差

1 解説
 加工誤差は、工作機械の位置決め精度のような準静的あるいは幾何学的要因、切削抵抗による変形のような力学的または動的要因、切削熱の流入等に起因する熱変形のような熱的要因、構成刃先のように切削現象そのものに基ずいた要因などにわけられる。
それらに対し次のような対策を講じる。
@ 工作機械、工具の剛性を補強する。
A 工作物の両側から対照的に切削する。
B 構成刃先やびびり振動の発生しない切削条件を選択する。
C すくい角を大きくし、潤滑性の良い切削油剤を選択する。
D 送りを小さくし、切り込みを分割する。

2 所見
 特に、工作機械の剛性が不十分なオーバーアーム、心押台、センター等は、変形が大きな意味をもつ。細長いあるいは薄い工作物および長さと直径の比の大きな工具(ドリル、エンドミル等)の場合、変形が大きいので特に注意が必要である。