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ハメアイ方式

1 解説
 ハメアイ方式には、穴基準方式と軸基準方式があり、両方式ともJIS で認められている。一般には、穴基準方式が推奨されている。いくつかの観点から、特徴をまとめる。
@ 構造上からみた特徴
軸基準方式の利点は、圧延棒をそのまま使用する精度の低い機械、または、逆に極めて精密な機械の場合に限られることが多い。
A 工具の製作上からみた特徴
軸基準方式の方が、穴基準方式に比べ、最初の工具、ゲージ等の製作費が高価となる。
B 組立、修理からみた特徴
圧入する場合、長い軸であると、所定の位置まで打ち込むのが難しく、キズをつけたりしやすい。穴基準方式の場合、軸を階段状にでき、組立、修理が容易である。
また、ハメアイの種類には、すきまばめ、中間ばめ、しまりばめがあり、位置決め用、固定用、回転摺動用等で使い分けている。

2 所見
 一般に、製品の種類が多く、または、その種類が少ないが径はいろいろあるときは、穴基準方式が有利である。種類の制限された、大量生産時には軸基準方式が有利となる場合もある。生産数量、設備費、加工費、サービス性等の広い観点から総合的にコスト分析し、選定する必要がある。