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表面あらさ

1 解説
 表面あらさ表示法には、3 種類ある。
@ 最大高さR max
最大高さとは、平らな仕上面に対して、その面に3点以上で接する面を基準面としてそれに相対する最も深い谷底までの距離をいう。
A 十点平均あらさR z
一定の長さのあらさ曲線中、最も高い方から5 番目までの山の高さの平均値と最も深い谷から5 番目までの谷の深さの平均値との差で表す。
B 中心線平均あらさRa
一定の長さのあらさ曲線に対して、中心線AB を引き、その中心線とあらさ曲線とが囲む面積の和を一定長さで除した値で表す。

2 所見
 JIS では中心線平均あらさRa が標準となっており、特に指示が無かったら、中心線平均あらさRaを意味する。ここで、注意すべき点は、中心線平均あらさRaの値が他の表示法に比べ、1/4の値になることである。
 あらさ測定法には、あらさ見本との比較、触針法、光切断法、光波干渉法等がある。最近の超精密加工には、光波干渉法やトンネル走査顕微鏡位でしか測定できないものもある。加工技術の進歩に伴い、表面あらさ測定法も開発していく必要がある。