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酸素センサー

1 解説
 酸素センサーには、固体電解質を用いた濃淡電池型、酸素イオンの吸着効果を利用した半導体方式のセンサーがある。濃淡電池型の原理は、安定化ジルコニアを2つのガスの隔壁とした場合、濃淡電池の原理により、酸素分圧の高い電極側から低い側に向かって、酸素がイオンの形で移動する。その結果、両電極間に起電力が発生する。
 酸素センサーの用途は、鉄鋼の加熱炉、自動車用、ストーブ、湯沸器の酸欠防止用などがある。

2 所見
 ストーブ、湯沸器の酸欠防止用は、直接人命にかかわる内容であるため、多く採用されている。しかし、自動車用の場合は、非常に少ない。
 酸素センサーを、自動車に搭載する目的は、三元触媒と一緒に排気ガス中の公害成分、NOX、HC、CO の三成分を同時に浄化するためである。耐久性等の問題点もほぼクリアされ、半永久的に使用も可能となってきており、今日的課題である地球環境問題の対策の一つともなるため、採用する必要がある。もう一つの課題であるコストは、量産効果により防止可能である。