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ウォーターハンマ

1 解説
 ウォーターハンマとは、水力機械の急停止、急稼働のように、その作動状態が急変し、管路の流速、圧力が変動すること、水撃現象ともいう。
ウォータハンマの対策は、次のようなものがある。
@ はずみ車による対策
GD2の増加により、圧力変化を軽減させる。
A サージタンクによる対策
タンク内の水が、管路に出入りし、圧力変化を軽減させる。
B エアチャンバーの設置
エアチャンバー内の空気の膨張、収縮により、エアチャンバー内の水が管路に出入りし圧力変化を緩和させる。
C 吐き出し弁の二段閉鎖による対策
第一段を速く閉じることにより逆流量と逆転速度の増加を防ぎ、第二段をゆっくり閉じることにより、圧力上昇を軽減させる。
D その他の方法による対策
圧力低下を軽減させる吸気弁、上昇圧力を外部へ逃がすリリーフ弁などがある。

2 所見
 ウォータハンマの対策が不十分であると、管路の亀裂が進行し、破壊につながり大事故となる場合が多い。大きな設備ほど2 重、3 重の対策を施し、フェイルセーフの考え方を導入しなければいけない。