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レーザードップラー流速計

1 解説
 レーザードップラー流速計(LDA)は、流体の中に散乱粒子を混ぜてレーザー光を照射し、受光部でとらえた散乱光の周波数変位を計算することにより、流速が求められる仕組みとなっている。
その特長は、
@ レーザー光を用いているため、非接触で気体や液体 の流速を計測できる。
A 流速だけでなく、粒径や、ある瞬間の断面全体の流 れの分布も計測可能てある。
等となっている。
主な用途は、気体や液体の流速、高温下の内燃機関やガスタービンでの流れ、建物や構造物付近流、原子炉内流、非ニュートン流体の流れなどとなっている。

2 所見
 従来の流速計には、気体用として熱線の放射効果により計算する『熱線流速計』や風圧を計測する『ピトー菅』、液体用では細いセンサを用いた『ホットフィルム』などがあったが、いずれも接触式で流体を乱しやすく、高温下では使えない等の問題があった。レーザードップラー流速計は、これまで不可能てあった流れも計測可能となり、応用範囲が広くなってきた。
 今後は、メタルフローや血管内の流れなど難しいテーマに挑戦していることなどから、広く普及する必要がある。そのためには、装置のコストダウン と操作性の改善が急務である。