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AE (アコースチックエミッション)

1 解説
 AE 法の原理は、能動的な欠陥検出法を用いないで、材料の変形や破壊に伴って、内部エネルギーが音響波として放出されることを利用している。
主な特徴は、次のようである。
@ 成長している欠陥の位置がわかる。
A 構造物に不連続部があっても、内部のの応力条件 によって変位をおこさないならば、発見が可能である。
AE 法は、この20年の間に、急速に発展したもので、化学工業プラントの貯蔵槽などに数多く使用されている。例えば、操業中の圧力容器や配管、その他の構造物をモニターするのに用いられており、問題が発生すると短期間に発見できる。

2 所見
 化学工業プラントでのAE 法適用例は多い。特に、FRP等の複合材では、適当な非破壊検査法がいままでなかったからである。最近、工作機械の砥石や切削工具の破壊の予知にAE 法を応用した研究等も行われている。不連続部の位置検出などに課題はあるが、予知保全の観点から、重要技術の一つである。