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スクリュー圧縮機

1 解説
 スクリュー圧縮機の原理は、2 軸式の場合で説明すると、互いに反対方向にねじれた1組の雄雌ロータが、ケーシング内で互いに反対方向に回転することにより圧縮が行われる。凹状断面を持った雌歯の空間が、往復圧縮機のシリンダに相当し、これに対応した凸状断面を持った雄歯がピストンの役目をはたす。
スクリュー圧縮機は、往復圧縮機に比較して次の特徴を持っている。
@ 内部潤滑不要で、油の含まれない空気またはガスが得られる。
A 高速回転のため、小型、軽量で風量が大きい。
B 往復部分がないので、振動が少なく、吐き出しガスには脈動が少ない。
C 高荷重で摺動したり、高速で衝撃を受ける部分がないので、部品の寿命が長く、保守が容易。

2 所見
 スクリュー圧縮機は、往復圧縮機に比較して、メリットも多いが、ローター噛み合い部のシールが重要で、油の清掃管理が保守上重要なチェックポイントになる。 現在では、ヒートポンプ、冷凍機器等多方面で使用されるようになっており、さらに、高効率にする必要がある。