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空気マイクロメータ

1 解説
 空気マイクロメータとは、空気を噴出するノズル端と被測定面のスキマに対して、空気の流量や圧力が直線的に変化することを利用した比較測定器である。フィルタを通りレギュレータで一定圧に制御された空気を測定ヘッドの噴出口から噴出したとき、噴出口の前に測定物を置かなければ流出する空気量は噴出口の面積に比例する。噴出口の前に測定物を置くと、噴出口と測定物の間隔と噴出口から流出する空気量が比例する範囲がある。その範囲の流量変化をテーパ硝子管とフロートで構成する流量計で間隔寸法として示す。噴出口と測定物の間隔変化に比例してテーパ硝子管内の流量が変化することによりフロートが上下する。これを間隔寸法に換算して読めるようになっている。
 特徴は、以下の通りである。
@比較的に容易に千倍から数万倍の高倍率が得られる。
A非接触測定であるので測定力が小さく、測定物に傷をつけない。
B寸法指示部が、テーパ硝子管とフロートのみで構成しているため、ヒステリシス、バックラッシ、経年変化、摩耗などによる誤差や故障は生じない。
C組み替えにより、自由に連数を換えることが出来る。
D多連式とした場合、小型化設計により、スペースが少なくて済む。
Eマイクロメータ等に比べて測定時間が短く測定者による誤差が生じない。
F量産品の精密測定検査あるいは製作工程中の測定に合理的でコスト低減となる。


2 所見
 特になし