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ブルドン管

1 解説
 ブルドン管は、断面が扁平な楕円形のパイプを円弧または渦巻状に曲げた形状である。その内圧変化によって先端が変位するのを利用した圧力・機械変換素子である。また、圧力だけでなく、内部に水銀やエタノールなどの液体や気体を充満させておくと温度による圧力差を検出でき温度測定に利用できる。特徴として振動や衝撃に強く−150℃程度の低温測定も可能である。
 管先の変位量は、弾性限界内で圧力に比例する。C形ブルドン管は、移動量が最大目盛で2〜5mm程度である。移動量を大きくする為、スパイラル形やヘリカル形が用いられる。ブルドン管の材質には、黄銅、アルミブラス、SUS304、SUS316、リン青銅、合金鋼 等の高弾性合金が使用される。高精度用には、ベリリウム銅、ニッケルスパンC等が用いられる。
 用途に適した機能を付加したブルドン管として、次のような圧力計がある。
@隔膜式圧力計:ブルドン管・株の材質を侵す受圧媒体の場合、受圧媒体と圧力計の間にダイアフラムを設置し、その間に封入液を入れて間接的に圧力を測定するようにした圧力計である。
Aグリセリン入圧力計:振動・脈動がある受圧媒体の圧力測定の場合、指針の振幅が大きく読取りが困難だけでなく、圧力計の寿命を短くする。これを抑制する為に、圧力計内部にグリセリンを充填した圧力計である。
Bマイクロスイッチ接点付圧力計:警報信号を必要とする場合に用いる、マイクロスイッチを内蔵した圧力計である。上限警報、下限警報の1接点用、上下限警報の2接点用 等々、種々の動作を選択する必要がある。


2 所見
 特になし