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ピトー管

1 解説  圧力p(Pa)、流速v(m/s)の流れに物体を置くと、物体の中心軸に沿った流線でベルヌーイの定理が成立する。静圧p、密度ρ(kg/m3)、動圧(1/2)ρv2、総圧p0とすると、次式が成立する。
   p+(1/2)ρv2=p0=一定 総圧p0(Pa)と静圧p(Pa)の差から流速v(m/s)が計算できる。総圧と静圧を総圧孔および静圧孔から別々に取り出せる構造としたものがピトー管である。動圧と静圧の差をマノメータなどで測定する。
 例えば、ピトー管は、レースカーの空力学の理解を助ける単純かつ安価な装置である。ピトー静圧管は、航空機および高性能レースカーでよく見かける。ここでは、ピトー管の機能とマシンの速度測定方法を説明する。ピトー静圧管は、逆向きのL字型をしたチューブであり、マシンの進行方向を向いている。先端に開口部があり、チューブの水平部分に複数の環状孔が開いている。この孔はふたつのポートにつながっている。第一のポートは空気中を移動するマシンによる全圧力を受け、第二のポートは静圧を受ける。このふたつの圧力の差が動圧である。ピトー静圧管のポートは、ふたつのポートの圧力差を測定する差圧センサに接続されており、その差に比例する電気出力を表示する。通常、その差は-2〜+2 psi(-14〜+14 kPa)の範囲内である。ピトー管は、気流が比較的乱れない場所に、前述のようにマシンの進行方向に向けて設置する。チューブの水平部分が地面と平行になるようにする。

2 所見
 特になし