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硬さ試験

1 解説
 硬さ試験には、押し込み型と衝撃荷重型がある。押し込み型には、ロックウェル硬さ(HRC)試験、ブリネル硬さ(HB)試験、ビッカース硬さ(HV)試験がある。ロックウェル硬さ試験は、先端に丸みをもつダイヤモンド円錐型圧子あるいは鋼球圧子を用い基準荷重と試験荷重を試験片表面に加えてくぼみの差を測定して硬さを算出する。ブリネル硬さ試験は、超鋼合金の球形圧子をある荷重で押し込んだ時にできる平均圧力を求める。ビッカース硬さ試験は、正四角錘のダイヤモンド圧子を使い押し込んだ時の荷重を表面積で除した値とする。衝撃荷重型は、ショア硬さ(HS)といい、ダイヤモンドハンマを一定高さから試験面に垂直に落下させその跳ね上がり高さで判定する。以下に、詳しく解説する。
 @ロックウェル硬さ試験
 試料に一定の試験荷重をかけて、圧子がどの程度ささったか(深さ)で測る方法である。試験荷重と圧子(金属球、円錐ダイヤ)の組み合わせを変えれば、金属からプラスチックまで測れる。この組み合わせが多すぎるのが問題点であろう。
 Aビッカース硬さ試験
 ピラミッド型のダイヤモンド圧子を使い、試験荷重をかけて、できた四角いくぼみの大きさで硬さを測る方法である。くぼみが大きければやわらかい、小さければ硬いと判定する。小さな荷重でも測れるので薄いものでも測ることができる。
 Bブリネル硬さ試験
 主に、10mmの金属球圧子をつかって、3トンの試験荷重をかける。できた丸いくぼみの直径から硬さを測る。大きなくぼみができるため、小さなものを測るのには適さない。
 Cショア硬さ試験
 圧子(金属棒の先端にダイヤモンドがついたもの)を試料に落っことして、跳ね上がった高さから硬さを測る。硬いものほど高く跳ね上がる。上の3つの試験機では測れない大きなものも測れる。


2 所見
 特になし