TRIZ公式サイトぷろえんじにあ

TRIZ&MOT学習のための技術・経営キーワードリスト TOP

イオンクロマトグラフィ

1 解説
 液体や気体の成分を分別する分析法をクロマトグラフィという。イオンクロマトグラフィは液体クロマトグラフィの一種でイオン成分を分析する。原理は、塩化物イオンや硝酸イオンなどを含んだ水を樹脂材料などの中を通した時、イオンの量の大小を電気伝導率で測って判定する。半導体材料によく使われている。
 固定相にイオン交換樹脂、移動相(溶離液)に電解質の水溶液を使った液体クロマトグラフィー(イオン交換クロマトグラフィー)である。検出器には、いくつかのものがある。電気伝導度計がよく使われている。検出器の前にイオン交換膜を設置するサプレッサー方式では、高感度にイオンを測定できる。イオンクロマトグラフー質量分析法(IC-MS)は、ICの検出器として質量分析計を接続した手法である。質量分析計では質量/電荷数(m/z)に応じて分離されるため、選択性が大幅に向上する。 また、蟻酸などの低級有機酸、テトラメチルアンモニウムなどの低級アミン類も、高感度で定量できる。水以外の液体試料、気体試料、固体試料については、適切な前処理を行うことにより測定できる。
 最近では、重金属、金属錯体、有機物、生体物質等への適用も試みられており、環境分野、工業用水、排水管理、医学、生化学、医薬品、食品化学等の広い分野にわたって応用面が急速に拡がりつつある。

2 所見
 特になし