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ピエゾ効果

1 解説
 イオン結晶やイオン性の強い結晶に力を加えると、表面にその力に比例した電流が生じる。これがピエゾ効果(圧電効果)と呼ばれるものである。水晶や圧電セラミックスなどが圧電材料として使用されている。
 ピエゾ効果は、水晶や特定の種類のセラミックなどに圧力を加えることで生じるひずみに応じて、電圧が発生する現象をいう。1880年に、ノーベル物理学賞受賞者のピエール・キュリーと兄のジャック・キュリーが発見した。ピエゾ効果を利用したものとしては、ライターの着火石が挙げられる。圧力を加えて10000ボルト程度の高い電圧を発生することで、火花を発生させ、ガスに着火する。
 なぜ、固体に圧力をかけると電気が発生する理由は、固体結晶内のイオンの配置にある。格子状の結晶の中に配置されたイオンの位置のずれが、圧力を加えることによって大きくなり、結晶の一方の端がプラスの電気を帯び、もう一方の端がマイナスの電気を帯びる「電気分極」という現象が起こり、電圧が発生する。
 用途として、クォーツ時計の水晶振動子や超音波診断装置、携帯電話用小型スピーカ、ハードディスク読み取り装置、水槽内に置いた振動子の超音波の高速な振動で細かな蒸気を発生する超音波加湿器など、さまざまな製品に圧電素子が使われてる。

2 所見
 特になし