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耐熱鋼

1 解説
 高温の明確な定義はないが、一般的には、約350℃以上を指す。高温での強度、耐酸化性、耐腐食性を有し、高温での使用に耐える鉄鋼材料をいう。いろいろなものがあるが、低合金系、フェライト系またはマルテンサイト系、オーステナイト系に分類できる。用途は、ボイラ、石油工業、鉱業炉、原子炉圧力容器の材料などである。
 数%以上のクロムのほか、ニッケル、コバルト、タングステンその他の合金元素を含むことが多く、主としてその組織によって、マルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系、及び析出硬化系の四つに分類される。なお、合金元素の総量が約50%を超える場合、一般に超耐熱合金又は耐熱合金もしくは単に超合金と呼ぶ。
 耐熱鋼の中に、ステンレス鋼材も入っているが、ステンレスが耐熱性とともに、高温になる環境でも耐食性を持つ材料にためである。もともとはステンレスは常温での耐食性についての定義はあるものの、高温での耐食性や機械的強度については規定されていない。実際には他の鋼材に比べ耐熱性に優れる一面を持ち、一定の温度域を超えてしまうと軟化したり、機械的強度を急速に失う。

2 所見
 特になし