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ダイカスト法

1 解説
 金型を用い、溶融金属に高い圧力を加えて鋳造する方法である。アルミニュウム合金、亜鉛合金、マグネシウム合金などを利用する。薄肉で精度の高い緻密な製品ができる。自動車のエンジン部品、パソコンや携帯電話などの筐体に応用される。
 特徴として、次のようなことがあげられる。 @寸法精度が高く、薄肉で複雑な形状の製品をつくることができる。 A複雑な形状の製品を大量に生産することができ、大幅なコストダウンが図れる。 B厚肉よりも薄肉の鋳物に適している。
 ダイカスト鋳造法は量産性や製品肌の美しさにおいて優位である反面、高速で溶湯を金型に圧入することに起因する空気の巻き込みや金型隅部への不充填による不良の発生率が高い。また、砂型に比べ金型は熱伝導率が高いため溶湯の冷却(凝固)速度が高く、湯境(ゆざかい)が発生しやすいので大型品や肉厚品、高い強度を必要とする部品等への適用が難しい。2000年代に入り、より高い品質と、上記弱点克服を目指し技術向上が顕著で、いわゆる特殊ダイカスト法が開発されている。即ち真空ダイカスト法・局部加圧法・酸素置換法等である。

2 所見
 特になし