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メタンハイドレード

1 解説
 メタンハイドレードは、低温・高圧化でメタン分子が安定的に水分子に取り込まれるものである。0℃以上でも氷状で、溶ければメタンガスを放出する。深海底や凍土地帯から発見されており、日本近海を含め世界の広い地域に存在するといわれている。
 実はメタンハイドレートの存在が世界で初めて確認されたのは1930年代である。当時シベリアにおいて、天然ガスの輸送に用いられていたパイプライン内にたびたびある物質が詰まるという事故が起こっていた。この物質を研究者が調べた結果、これがメタンと水の化合物質であることが確認され、資源としての価値が認められるようなった。アメリカで話題のシェールガスと共に”非在来型の天然ガス”と呼ばれている。
 2013年4月に「2018年度をめどにメタンハイドレートの商業化を目指す」とする海洋基本計画を決めた。さらに、メタンハイドレート関連事業を成長戦略における柱とする事も併せて発表している。いよいよメタンハイドレートの実用化が現実味を帯びてきました。
 当初、メタンハイドレートは泥や砂に混じった状態で存在していて採取が非常に困難であったため、「コスト的にとても実用化できるとは言えない」と言われていた。しかし、近年研究が進んでいる日本海側のメタンハイドレートは結晶状で存在しており低コストで採取できるため、実用化に至れば「LNG(液化天然ガス)の10分の1程度の価格で販売できるだろう」と期待されている。

2 所見
 特になし