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窒化処理

1 解説
 NH3気流中で約500℃に加熱して鋼の表面に窒素を浸炭させて窒化鉄の硬化層を生成させ、その後の焼き入れなどの操作は必要としない。窒化による直接的な寸法変化がなく、窒化層の表面層には安定した圧縮応力が存在し、耐摩耗性と耐疲労性を有し、約600℃近くまで温度が上昇しても軟化が起こらず安定し、耐食性も比較的良好である。
 窒化処理は、表面硬化熱処理の表面硬化法で、 鋼に窒素を拡散進入し、表面を硬く仕上げる事です。アンモニアガスなどを利用し化学変化で製品表面0.03〜0.3mm程度の硬化層ができる。金属そのものを化合させるため、高度強化という加工にあって、寸法の変化が小さく、元となる金属の重量の増加が少ない。加熱温度が焼入れに比べて低いため、金属そのものの変形が少ないことも特徴である。窒化処理の目的として、耐磨耗性、耐疲労性、耐腐食性、耐熱性の向上などとなる。処理温度、時間、ガスの種類によりいろいろな特性が得られる。また、窒素という環境に害のない気体を用いた加工手法であり、環境面や安全面への影響も少なく、総じて優秀な金属の効果処理手法といえる。

2 所見
 特になし