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改良物質を導入する
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2 改良物質を導入する

 エンジニアリングシステムを改良する場合、2つの物体間の反応の改善を狙うことがよくある。その改良方法として、2つの物体に改良物質が使用される。場所は、2つの物体のいずれか一方、少なくとも一方の周辺、反対表面の間などが考えられる。図は、2つの物体を旋削加工の被削材とバイトに設定した例である。

<技術進化トレンドの背景と効果的な活用法>

 Altshullerらは、一見無秩序なプロセスのように見える技術にも、規則的な進化のパターンがあることを見出した。この機能は、従来の設計に対して、改良・進化のヒントを与えてくれる。今行おうとしている設計を、構成部品、物質とそれらのアクションの形で表現し、そのアクションをどの様に変化させたいか指定することで応用できそうな改良案を提示してくれる。
 S字カーブや商品の寿命サイクルと同じように、あるパターンに沿って進化していく。技術進化のトレンドの方向性を把握することで、自分が開発している技術が現在はどの段階にあり、今後はどうなるか予測も可能となるはずである。それをヒントとして、さらに新しい発明に結びつけることができる。まだ、現在は不可能な技術であってもブレイクスルーによって、可能になる可能性も高くなる。それが革新的な技術につながると考えられる。9画面法の過去、現在、未来の時間軸と対応させると、かなり強力なTRIZツールに発展できる。